アイテックについて

株式会社アイテックは、株式会社ジャムコ様の協力会社として、航空機内装品部品の製造・組立を行っています。主力製造品目は、「ギャレー(厨房設備)」と「ラバトリー(化粧室)」で使用される様々なドアです。軽さ・強度・難燃性が求められる航空機部品においては、製造業で広く適用されているISO9001に航空宇宙の規格要求を加えたJIS Q 9100 の認証取得とともに、優れた品質マネジメントシステムの維持と運用が必須です。また、航空機やエアラインにより内装部品の仕様は多岐に渡るため、少量多品種生産のノウハウ、さらに短納期やコスト対応力なども求められます。こうした多様なニーズに応えるため、アイテックは、チャレンジ精神を持ち、顧客満足と企業価値の向上を目指しています。

快適な空の旅をサポート

アイテックは、株式会社ジャムコ様を通じ中型・大型旅客機において、ギャレーでは約30%、ラバトリーでは約50%の世界シェアを獲得しています。特に、ボーイング787のギャレー及びラバトリードアは、製造開始から現在まで100%を提供。世界の空を支えています。

アイテックの事業と強み

1ハンドクラフトによる完全受注多品種少量生産

中大型旅客機1機に100~150枚のドアを持つ航空機。ドアの形状やサイズ、機能などは、機種や使用箇所により、またエアラインにより多岐に渡ります。そうした多様なニーズに応えるため、アイテックではハンドクラフトによる多品種少量生産体制を確立。協力企業で生産・加工された素材を人の目と手で繊細かつ効率的に組立て、1日平均60~80枚のドアを出荷しています。

2ギャレーとラバトリーのドアに特化

納品先である株式会社ジャムコ様の世界シェアは、中・大型機のギャレーでは約30%、ラバトリーでは約50%。中でも、787をはじめ、ボーイング社のワイドボディ機のラバトリーは全てジャムコ様製であり、そのドア製造を独占的に担っているのがアイテックです。つまり、空港で目にする中・大型旅客機の半数には、アイテックの製品が搭載されているのです。

3航空機部品の絶対条件、安全を担保

一般的な製造業で用いられるISO9001 を上回る、航空宇宙品質マネジメントシステムの日本工業規格JIS Q 9100に基づく品質管理、さらに航空機メーカー独自の品質管理基準のクリア。また、すべての製造部品の全過程がたどれるトレーサビリティの徹底。特にJIS Q9100の認証を2004年当時には私たちのような小規模企業が取得するのは珍しいことでしたが、安全を担保する品質向上に当時より全社を挙げて挑戦し取得。今日まで維持改善を成し遂げてきました。

アイテックの製品

アイテックが手掛けるものは、「ギャレー(厨房設備)」と「ラバトリー(化粧室)」の開口部に用いる様々なドア、コックピットのコンソールボックスなど、航空機の内装に使われる製品群。用途やサイズ、デザインなどにより、製品は実に多彩です。

ギャレー(厨房設備)

ラバトリー(化粧室)

フライトデッキコンソール

製造工程(ギャレー)

部材料調達から加工、組み立て、検査までを一貫して自社で行っています。受注品目をギャレー及びラバトリーのドアに特化して、設備・機械の効率化と社員のスキルアップを実現。JIS Q 9100認証システムによる最終的な点検、また、全作業を記録し、識別管理できるトレーサビリティなど、徹底した品質管理により、お客様の信頼に応えています。

1BD図面を作成する

顧客支給図面からBD図面(当社が生産用に作成・展開した仔細図)を作成します。

2部品を製作する

BD図面に従ってハニカム板、アルミ、プラスチック、金属などの素材からパーツを製作します。

3素材・パーツを組み立てる

強度、断熱性ともに優れているハニカム板を始め、アルミやプラスチック、金属などの素材から自社工場で部品製造するとともに協力企業から部品調達。顧客より提供された仕様書・図面に従って組み立てていきます。部品や製品の特性により、各工程毎に認定された作業者が作業します。

4シーリングで隙間を封印する

気密性を高め、ほこりなどの侵入を防ぐため、パーツが組み立てられたドアのあらゆる隙間を封印。細かな作業は人の目と手によって入念に行われます。作業後には、封印の確認、余分なシーリング材や汚れなどを取り去り、最終点検へ向けてのチェックも行います。

5緻密かつ厳格に最終検査を行う

JIS Q 9100認証システムにのっとり、最終的な点検を行います。また、使用材料から、製造、検査、出荷までの全作業を記録し、識別管理できるようにして、トレーサビリティにも対応します。こうした品質管理の取り組みがアイテックの成長を支えているのです。

納品